重症心身障害とは、どのような障害なのでしょうか。
定義として、重症心身障害は重度の心身障害が同時に存在する状態を指します。
障害は多岐にわたり、身体的な障害や知的障害、感覚機能の障害、自閉症スペクトラム障害などです。
重症心身障害を引き起こす原因も様々で、先天性のものから疾患や事故、脳損傷といった後天性のものがあります。
また、遺伝的な要因などが関与するケースもあるとされているのが現状です。
重症心身障害の特徴は、個々の症例によって異なりますが、一般的には下記のような特徴が挙げられます。
身体的な制約や麻痺を患っていたり、言語障害などによりコミュニケーションをとることが困難だったりするのです。
そのうえで、自立した生活が困難な場合がほとんどと言えるでしょう。
こうした特徴を有することから、重症心身障害の支援と治療には、複数の専門家の存在が不可欠です。
そして、医療的なケアやリハビリテーション、特別支援教育、心理的支援などを個別のニーズに応じて行うほか、家族の支援も重要でしょう。
併せて社会的な支援も欠かせないポイントで、重症心身障害の方々とその家族には社会的な支援が必要です。
重症心身障害児(者)施設や支援団体、地域リソースなどを活用して、社会参加や自立を支援します。
重症心身障害は、その性質や重症度によって個々の症例が異なります。
理解と支援が必要な方々とその家族に対して、包括的で個別化された支援が提供されることが大切なのです。